毎日、ちょっと、少しだけ

21歳になりました。いや、もうすぐ22歳です。普通で平凡な暮らしの中にこそ驚きや発見があると信じ、常に面白いことを探し回っています。脚本、小説を少し。

21歳で未来を考えるのは早い?

人生は一度しかない、やりたいことをやってみろ。


この言葉はまさに正論だと思う。私は中学生の時にこの言葉と出会い、なるほどその通りだ、やりたいことをやって失敗しても、死ぬわけじゃない、むしろその失敗が長期的に見て成長の糧になったきっかけになるかもしれない。やりたいことをやらないで、人生が終わる直前になってから、「あ、やり忘れた・・・」と思うのはあまりに忍びない。


しかし、私の中での問題は「いつやりたいことをやるのか」ということだ。


やりたいことだけをやって人生を終えることが出来るのなら最高。申し分ない。

しかし世の中にはやらなくていいこと、やりたくないことにあふれている。

数学の勉強、退屈なレジ業務、なんの実りのない友人との会話、レポート課題・・

一番最悪なのはやらなきゃいけないことに追われて、「忙しい」が口癖になり、

やりたいことが出来なくなること。そのくせ振り返ってみると、全然忙しくなかったじゃないか、あの時もっとやりたいことをやっていけばよかった!と後悔すること。一番最悪なパターン。私はこのパターンを恐れている。



どうしてこんな話を書いたのかというと、私自身ただいま就活中であるからだ。


「就活」。まるで地獄のワードだ。自分、家族、友人、後輩、この言葉は全ての人に

気を使わせてしまう不思議なワードだ!


「自分を見つめなおす」、「本当の自分探し」、「将来の自分のキャリアを考える」


就活においてこの3つが大切で、そしてこの3つが就活のメリットであると考えていた。

成人してはや一年、まともに自分を顧みず好きなことだけやってきてまったく一貫性のない人生。就活という人生のターニングポイントで一度自分の過去を整理し、自分の今までの行動、活動記録から自分の本質を知る、そして自分の本当にやりたいこと、求めるもの(つまり就活の軸?)を決めて、それが出来る、手に入る企業を選び、熱意を伝え、お互い気が合えば内定をもらい、その企業で汗を流しキャリアを積んでいく・・・


これが私の考えていた就活だった。しかし、今日ある50代男性にこの自分の就活観についてお話ししたところ、鼻で笑われてしまったのだ!「ふんっ」っと。心の中で、そうだな、その通りだ!とお褒めの言葉を頂戴出来ると考えていた私は、この対応に困惑した。


「20代そこらで自分のやりたいことなんてわかるわけねーだろ。福利厚生、高い給料、働きやすさ、これを就活の軸にしろ。大手か金融、いいじゃねえか。」


なんと!それ、面接で言ったら確実に落とされますよ、という言葉を挙げ連ねてきたのだ。この男性、実は3カ月ほどインターンでお世話になった印刷会社の偉い方。(Sさんと呼ぶ)

よくよく話を聞くと、その人生は多彩な経歴を歩んでいた。高卒で信用組合で働き、そこをやめて広告会社へ、そこも辞めて、ずっと夢だった添乗員になるべく添乗員の派遣スタッフに登録、添乗員として働きながらフリーのライター活動を兼業、縁あって印刷会社の社員になり、現在もその職をまっとうしている。色んな資格も持っており、大学で講義をしたこともあるお方だ。


いろいろやってきたけど、どんな仕事でもおもしろかったし大変だった。今の時代、就職した会社で一生働く方が珍しくなってきている。今、「本当にやりたいことが出来る会社探し」したってなんの意味もない。転職がしやすくなっている今の時代だからこそ、大手、金融みたいに待遇もやりがいも大きいところに行っといて、経験積んで、ほんとにやりたいことが見つかれば転職でもなんでもすればいいのさ。



私は今就活に少し疲れを感じていて、自分のやりたいことが見つからない、見つかりさえすれば、大手でも中小でもどこでもいい!と考えていた。そのやりたいことを見つける為に、留学、長期インターンを経験してみよう!就活浪人でもいいや!なんて考えに巡りついていて、まだ面接してもらえる会社が残っているにも関わらず危うく本当に就活をやめようとしていたのだ。


ようするに自分に対する甘えなのだ。大手なんて無理、どうせ落ちる、でも中小に入るのもなあ、就職浪人でもして、就活のアピールポイント増やしてから来年また就活しようかなあ、なんて考えもきっと持っていたのだ。



偉大なるSさんのお言葉、そして私が尊敬している山口絵理子さんの言葉

「心で動き、やりながら考える」

(経験のない人が本やセミナーなどで知識を得ても、実際に行動しながら学んでいる人のほうがはるかに早く完璧に近い計画や将来像を想定できるということ)


この二つの言葉で就活に対しての甘えを捨て、妥協せずに、自分にとって最良の就職活動を今年していこうと改めて考えた。来年がある、なんて考えちゃあいけない。将来こんなことしてみたい、こんな風になっていたい、ばかり考えず、この企業なら自分はもっと成長出来る、と思える会社に行きたい。将来のことは、入ってから考えたって遅くはない。




最初の記事にこんな長文書いて、長続きしないだろうなあ。

次回は大学卒業するまでにやりきる目標を書いていこうと思います。